日本の金融商品とラインナップが違うこともあり、投資に取り組むにあたって海外の銀行口座を作る人は少なくありません。為替変動や財政破綻など、日本の経済状況が変わったときのリスク管理ができるというメリットもあります。そして、海外口座を作るからには会社の選び方を理解しておくことが大切です。
日本にいながら口座を作れる会社を選ぶ
海外口座の開設方法は主に3つです。一つは現地の銀行窓口で直接手続きすることです。選べる国や銀行が幅広くなるため、選択肢がかなり広がる方法といえます。しかし、渡航の必要があるため、費用や時間の問題があるほか、言葉の壁もあるためあまり現実的な手段といえないでしょう。もう一つの方法はオンラインや代理店を通じて口座を作る方法です。さらに海外の銀行の日本支店で開設する方法があります。会社の選び方に困ったらこの2つの方法がおすすめです。日本にいながら海外口座を開設できるため、費用や時間が節約でき効率的です。
代理店などを通じて手続きする方法は、三菱UFJ銀行のように海外の口座とパートナーシップを結んでいる銀行に口座開設を代行してもらう形になります。日本の銀行を経由するため手続きがスムーズに進められるのも魅力です。また海外銀行の日本支店で手続きする方法は、フィリピン銀行のように日本支店のある銀行の窓口で手続きします。この方法は銀行の数が限られているため選択肢は狭いです。また銀行によってはあくまで日本限定の口座であったり、口座開設業務に対応してなかったりと、作成できないケースもあるため注意が必要です。
言語が分からない場合の選び方
海外口座をつくりたい国の言語が分からないために不安を持っている方もいるのではないでしょうか。その場合、日本語での手続きやサポートをしてもらえる銀行や会社を選びましょう。例えば、上述の三菱UFJ銀行で代行してもらう場合はHPから日本語で案内を受けながら手続きを進められます。英語に不安がある方でも大変スムーズに手続きを完了できます。
上述のほかにも、オンライン上で会員登録や本人確認などを行うだけで口座を開設できるところもあります。オンラインで口座を作れる会社のなかには、外貨ごとに口座を管理できるタイプもあるため、そのような口座を選べば、送金などを行う際の手数料を抑えられるメリットもあります。さらにデビットカードを作成できる口座なら海外旅行の際にも役立つでしょう。様々なメリットを考慮して選ぶと安心です。
リスクを理解して海外口座を作ろう
海外口座を作ると日本よりも高金利を得られることや、日本にはない金融商品の購入ができるなどの魅力があります。しかし、日本の法律が適用されず、口座のある国の法や銀行ごとに違う規制やルールに従わなければいけない点には注意が必要です。将来的に法律やルールが変わる点など、リスクを理解して、安心して資産運用できるようにしておきましょう。”